機能性表示食品とは?:選び方と注意点

機能性表示食品とは

機能性表示食品は、科学的根拠に基づいた機能性関与成分を含む食品であり、「お腹の調子を整える」「一時的な疲労感を軽減する」「体の機能を整える」といった、体の生理機能などに影響を与える機能(「機能性」)について、「販売者」が消費者庁長官に届け出たものです。

これらの表示は、国の審査を経ているわけではありませんが、科学的根拠が求められ、適正な表示が行われるよう、消費者庁によって監督されています。

従来の「特定保健用食品(トクホ)」が国の審査を経て許可されるのに対し、機能性表示食品は事業者の責任において科学的根拠を消費者庁に届け出ることで、機能性を表示できる制度です。

機能性表示食品のメリット

  • 消費者にとって:特定の健康効果が期待できる食品を、選びやすくなっています。表示されている機能性について、科学的根拠に基づいていることが確認されており、安心して購入できます。
  • 事業者にとって:研究開発の成果を消費者に伝えやすく、新しい製品の開発や市場への投入が促進されます。

機能性表示食品の選び方

機能性表示食品を選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮することが重要です。

1. 目的を明確にする

まず、自分がどのような健康効果を期待しているのかを明確にしましょう。例えば、

  • お腹の調子を整えたい
  • 一時的な疲労感を軽減したい
  • 睡眠の質を改善したい
  • 食後の血糖値の上昇を抑えたい
  • 体脂肪を減らしたい

など、具体的な目的があれば、それに合った機能性表示食品を見つけやすくなります。

2. 機能性関与成分を確認する

機能性表示食品には、「機能性関与成分」と呼ばれる、表示されている機能を発揮するとされる成分が含まれています。パッケージの「機能性関与成分」の欄を確認し、自分の目的に合っているかを確認しましょう。例えば、

  • お腹の調子を整える:ビフィズス菌、オリゴ糖、食物繊維など
  • 一時的な疲労感を軽減する:クエン酸、イミダペプチドなど
  • 睡眠の質を改善する:L-テアニン、GABAなど

といったように、関与成分によって期待できる効果が異なります。

3. 届出表示を確認する

パッケージに記載されている「届出表示」は、その食品がどのような機能性を持っているのかを具体的に示しています。「本品には〇〇が含まれています。〇〇は△△に役立つ機能があることが報告されています。」といった形で記載されており、期待できる効果と機能性関与成分を照らし合わせて確認することが大切です。

4. 一日の摂取目安量と摂取方法を確認する

機能性表示食品の効果を最大限に得るためには、定められた摂取目安量を守ることが不可欠です。また、どのようなタイミングで、どのように摂取すれば良いのか(例:水またはぬるま湯で噛まずに飲む、食事と一緒に摂るなど)も、パッケージの指示に従いましょう。

5. 栄養成分表示と原材料を確認する

機能性表示食品であっても、健康的な食生活の一部としてバランス良く取り入れることが重要です。栄養成分表示を確認し、糖質や脂質、塩分などの過剰摂取にならないか注意しましょう。また、原材料にアレルギーの原因となるものが含まれていないか、自身の食生活に合っているかどうかも確認しましょう。

6. 科学的根拠の資料を閲覧する

機能性表示食品の「機能性」は、科学的根拠に基づいています。消費者庁のウェブサイトでは、「機能性表示食品」の「届出情報」が公開されており、「安全性」と「機能性」に関する評価や根拠となった試験結果などを閲覧することができます。より深く理解したい場合は、これらの資料を参照するのも良いでしょう。

機能性表示食品に関する注意点

機能性表示食品は、健康の維持・増進に役立つ可能性のある食品ですが、いくつかの注意点があります。

1. 食品であり、医薬品ではない

機能性表示食品は、病気の予防や治療、治癒を目的とした医薬品ではありません。病気を診断、治療、予防するものではないことを理解しておきましょう。

2. 万人に効果があるとは限らない

表示されている機能性は、科学的根拠に基づいたものですが、効果の現れ方は個人差があります。すべての人に同じような効果が現れるとは限りません。

3. 摂取上の注意を必ず守る

パッケージに記載されている「摂取上の注意」(例:妊娠・授乳中の方、お子様は摂取を控えてください、医師に相談してくださいなど)は、必ず守りましょう。特に、持病がある方や薬を服用している方は、医師や薬剤師に相談してから摂取することが重要です。

4. 過剰摂取は避ける

「機能性があるから」といって、過剰に摂取することは推奨されません。摂取目安量を超えると、健康に悪影響を及ぼぼす可能性があります。

5. 食生活の基本を大切にする

機能性表示食品は、あくまで食生活を豊かにするための補助的なものです。バランスの取れた食事、適度な運動といった、健康的な生活習慣の基本を大切にすることが最優先です。

6. 消費者庁の届出情報に留意する

機能性表示食品は、事業者の責任において届出が行われますが、消費者庁は「届出情報」を公開しています。もし表示に疑問がある場合は、消費者庁のウェブサイトなどで情報を確認すると良いでしょう。

まとめ

機能性表示食品は、科学的根拠に基づいた特定の健康効果を表示できる食品であり、消費者の健康な食生活をサポートする選択肢の一つです。

目的を明確にし、機能性関与成分や届出表示を確認して自分に合った製品を選ぶことが大切です。また、医薬品ではなく食品であること、個人差があること、摂取目安量や注意点を遵守することなどを理解しておく必要があります。

健康的な生活の維持・増進のために、機能性表示食品を賢く、適切に活用していきましょう。